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福岡城跡・多聞櫓(2012)
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福岡市か博多市か!?
明治22年(1889)4月、政府から市制と町村制の公布が行われ、「福岡市」が誕生。ところが翌年、新市名を福岡市にするのか博多市にするのかで、大論争が巻き起こりました。もともとは博多と呼ばれていた地に、1600年、武将・黒田長政が先祖の地であった備前(岡山)福岡にあやかって、城下町の名前を福岡としました。それ以来、中洲を流れる那珂川を境に東を博多、西を福岡と呼ぶようになったのです。誇り高い武士の町・福岡と、古代から港を開き、商人の町として栄えてきた博多の地名を残す戦いです。明治23年(1890)の議会で13票対13票の同数に割れたために、再投票するもまた同数となり、名前は「福岡市」のままに。その代わり、開通したばかりの鉄道の駅名は博多駅。これがまぎらわしい福岡市と博多駅誕生のお話です。