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うどんも、そばも、まんじゅうも博多発祥

博多祗園山笠発祥の寺としても知られる承天寺(じょうてんじ)の境内には「饂飩(うどん)蕎麦(そば)発祥之地」という石碑が建っています。承天寺を開いたお坊さん・聖一国師(しょういちこくし)は仁治2年(1241)に中国から帰国した際に、製粉の技術を持ち帰り、「饂飩・蕎麦・饅頭」などの粉物食文化が全国に広まっていきました。饅頭も、聖一国師が親切にしてくれた茶店の主人に製法を教えたと伝えられています。教えた饅頭は「甘酒饅頭」で蒸したもの。また羊羹(ようかん)の作り方も伝えたそうで、中世(鎌倉、室町時代)茶道の発展とともに饅頭も羊羹も広がりました。